前回に引き続き、シャモニーに来たらぜひやってみてもらいたいことの冬ヴァージョン Part 2。
シャモニーと言えばその山々の魅力にとらわれがちですが、町中にも見どころ満載。
スキーやスノーボードの板をかつぎ、楽しそうにその日の出来事を語り合っているスキーヤー達とすれ違ったと思ったら、その横をとてもとてもスポーツをやるような格好ではない観光客の列が通り過ぎていく。そのギャップがなんとも楽しいもの。
町の至るところからモンブランを望むことが出来るこのシャモニーは、初登頂をなしとげたパカールを記念した像や、登頂成功者に賞金を約束した地質学者、ソシュールの像があるなど、アルピニストたちの聖地としても親しまれています。
そのシャモニーの町中でのお勧め場所は以下の通り( インターネット記事から )。
フランスとイタリアの国境にまたがるヨーロッパアルプスの最高峰 Mont-Blanc モンブラン。
* 最近の計測では4,808m。ヨーロッパではロシアのエルブルス山( 5,642m )に次ぐ高い山。
但し、エルブルス山のあるコーカサル地方は商業、人的交流、文化などの面でヨーロッパよりもむしろアジアに近い為、エルブルス山の代わりにモンブランをヨーロッパ最高峰とすべきとする意見もある。
シャモニーはそのモンブランから続くモンブラン山群の麓の渓谷の町( 標高1,036m )であり、スキーや登山のリゾート地としてフランス国内はもとより世界各国から、冬夏を問わず多くの観光客を集めています。
シャモニーの先10km程にあるアルジャンティエールの町。
その頭上に広がるグラン・モンテのスキー場( 下写真左 )の雄大さには目を見張るものがありますが、そこから左手、アルジャンティエール氷河の方にふと目を向けると、町を見下ろすように静かにたたずむ建物の存在に気がつくことでしょう( 下写真右、夏の様子 )。
そう、これが標高2,032mに位置する Refuge de Lognan ロニオンの山小屋。
アルプス全体でおよそ4,000ほどの山小屋があるそうですが、そのうち「モン・ブラン山群」にはフランス・イタリア側合わせておよそ40ほど。
日中に軽い食事を提供するだけの所から宿泊施設の整ったものまで。
中にはモン・ブラン登頂をメインとした Tête rousse( 3,167m )や Le Goûter( 3,817m )などもありますが、残念ながら私がこちらにお世話になる事は恐らく今後もないかと。
大衆の一番人気は Refuge du Lac Blanc ラック・ブランの山小屋でしょうか。
こちらは夏期のみの運営ですが、宿泊、レストランの両設備が整っています。このラック・ブランまでは初心者でも気軽に高山ハイキングが満喫できるコースとなっており大人気。それなので宿泊の際にはかなり前からの予約が必要となっています。
そんな中、お勧めしたいのがこちらの山小屋 Refuge de Lognan。
夏期( 6月下旬から9月中旬まで )はもとより、冬期も運営。
しかもシャモニー谷で一番標高の高いスキー場 Grands Montetsグラン・モンテ にあるのでスキー場のオープン最終日まで( 大概5月の最初の週末 )利用することが可能です。
スキーのコースから少し外れた所にある為、初心者の方には少しばかりアクセスが難しいかと思いますが、その分ここまでやって来るのは本当に山好きな人ばかり。あるべき本来の姿、雰囲気を味わえる数少ない山小屋と言って良いのではないでしょうか。
時間の経つのは早いものです。
クリスマス用のチョコレートが所狭しと並んでいたのがつい先日だった様な気がするのですが、もう2月も半ば。
今日はバレンタインデー。
私の職場、Aux Petits Gourmands にも「💛」があふれかえっています。
こちらでもバレンタインデーの贈り物のTop10に入ってくるのはチョコレート。
クリスマスやイースター同様、毎年新作が登場するので私にとってもワクワクする季節。
職人の洗練された技術からなる数々の作品は見ているだけでも楽しくなります。
昨年の11月末以来、事ある毎に話題にのぼっているのが「大気汚染問題」。
パリやリヨンなどの大都市圏であれば「なるほど、これだけの人口で、これだけの交通量。渋滞も日常茶飯事だから。」と納得がいきます。地方にある工業地帯にしてもしかり。
しかし、なんとこのヨーロッパ最高峰のモン・ブランを筆頭に、2,000~4,000m級の山々の立ち並ぶフランスでも稀に見る「大自然」に囲まれたこの地域が「フランスで最も大気汚染に侵された地域の一つ」とされているのには驚いてしまいます。
モン・ブラン山系の麓に住む155,000名もの住人がこの「汚染された雲」に苦しんでいるというのです。
確かに、先日ブレヴァンスキー場から降りて来るゴンドラの中から見た光景( 町全体が白いベールで覆われていた )や少し先の町まで散歩しに出かけた際に見た光景( 写真、シャモニーの町を覆うこの白いベールが汚染層 )は驚くほどのものでした。
この1月、1996年にスイスで始まったフリーライドスキー・スノーボードの世界選手権が初めてアジアで行われたのですが、その開催地となったのが我らが白馬( 長野県 )。
Freeride Hakuba FWQ4スター と Freeride Hakuba FWQ2スター の2つのイベントで構成されたこの大会。
Freeride Hakuba FWQ4 には FWT のカテゴリーからゲストライダー( ゲストと言ってもしっかりポイントは持って行きます )が11人参戦したそう。
* Freeride Hakuba FWQ4スター :
世界で3000人以上の選手が参加するFWT( フリーライド・ワールドツアー )予選シリーズの中で最高レベルの大会。
年間の獲得ポイントで上位10人は翌年にプレミアシリーズのFWTの出場権を獲得する。
( カテゴリー、男女、地域別で総10名なので、それぞれの枠では1~2名のみ )
* Freeride Hakuba FWQ2スター :
日本のローカルライダー向けのオープンイベント。
4種目合計で上位5~8名が Freeride Hakuba FWQ4スター の特別出場枠を獲得。
ガレットが出終わったと思ったら、今度はクレープ。
毎年この時期、フランスのどの町でも目にするお馴染みの光景( クレープ、クレープ用の食・器材の販売 )がスーパーなどの店頭に広がっています。
そう、ここフランスではこのキリスト教の聖燭祭( La Chandeleur )である2月2日にクレープを食べるというのが古くからの習わしとなっているのです。
今年度のブレヴァンスキー場の目玉はリニューアルされたこちらのチェアリフト La Parsa ラ・パルサ でしょう。
1960年から始まった La Parsa ラ・パルサの歴史。
開設当時のリフトは至ってシンプルな二人乗り。
1989年になり、搬送力を高める為4人乗りのチェアーリフトに取り換えられたのですが、近年では「速度の遅さ・混雑」の面でかなりの批判を浴びていました。
そしてようやく2016年、6人乗りのリフトに交換されることが決定。
その 新しさ=清潔 さにはもちろん目を奪われますが、何と言ってもその最新の技術には感嘆せざるを得ず、快適さにも重点を置いてくれているのが嬉しい所です。
折角シャモニーに来たのだからヨーロッパ最高峰 モン・ブランの眺めも楽しみたい、という方にはこちら Brévent ブレヴァン のスキー場がお勧めです。
町中から公共機関を使わずに歩いて行けるのもこのスキー場の強み。
と言え、ゴンドラ乗り場は市内から急な坂を登って行っていったその先。
徒歩10分程とは言え、重たい板を担いだ上、スキー靴で歩くのはどうも、、、と思われる方はバスを利用されると良いかと。
市内のあらゆるバス停留所から14番 Brévent ブレヴァン行きに乗れば5分ほどでリフト乗り場の目の前まで楽々連れて行ってくれます。
シーズン時には毎20分毎に1本は出ている上、ゲストカードを提示すれば無料で乗車出来るので利用しない手はありません。
最初の到着駅 Plan praz プランプラ で既に標高2,000m。
スキーに自信のある方は、その後乗り換えて上級者用の黒コースの待つ 標高2,525m Le Brévent まで行ってみても良いでしょう。
いずれにせよ、天気の良い日には青空にその白いドレスをたなびかせた息を飲むほど美しいモン・ブランの姿を目の前に見る事が出来ます。
待望の雪がようやく降ってくれました。
最後に降った11月中旬のそれから待つこと 1ヶ月半以上。
今回の積雪量は市内で1㎝、標高 2000m の地点では5㎝ 程。
まだまだこの時期に従来降るべきであろう量には程遠く、スキー場ではまだ地肌がそこかしこに出ている状態と手放しでは喜べないのですが、それでも「初めて雪が降ってくれた」という安堵感が町全体に漂っていました。
今日の言葉。
『 Enfin la neige est tombée...
ようやく雪が降ってくれた、、、。』
新年明けましておめでとうございます。
職業柄、クリスマスから大晦日にかけ忙しい毎日を送っているうちに、あっという間にカレンダーは新しい年を刻み始めていました。
元旦は快晴。
日本の様に初日の出を見るという習慣はこちらにはありませんが、それでも山の合間から今年初めての太陽が姿を現し、その神々しい光が辺りを照らし始める様子は何ともいえないもの。
一年の計は元旦にあり。
この太陽の様に力強く、輝かしい一年になってくれると良いのですけれど。