1987年、Rue du Lyret リレ通りの小さな店舗を構えたことから始まった『 Aux Petits Gourmands 』 の歴史。
Servoz の農家出身でその後ホテル業に移行した両親の下に育ったオーナーのジャックリンヌ・ファティエ。
彼女の姉はシャモニーでも屈指の5つ星ホテル Albert 1 アルベールプルミエ の前経営者、妹はフランス初の女性山岳ガイド、そしてジャックリンヌ自身はクロスカントリースキーの元フランスチャンピオン、とシャモニーでは知らない人がいないであろう姉妹なのです。
そんな彼女が伴侶に選んだのはアルベールプルミエで菓子職人として働いていたジャンフィリップ。
ジャックリンヌの商才、そしてジャンフィリップの技術が融合して生み出されたチョコレートやお菓子の数々。
当然の事ながらあっという間に評判を博するようになりました。
1998年にシャモニーのメインストリート Rue Paccard パッカー通りに店舗を移転してからはさらにその名は広まるばかり。
このお店を目にした事、さらにはに立ち寄ってみた事のない観光客はいなのではないでしょうか。
残念ながら2007年にAvenue de L'Aguille du Midi エイギュイユ・ド・ミディ通りにオープンした販売専門の2号店は昨年閉店。
しかし2014年にパッカー通りに続く Rue Joseph Vallot ジョゼフ・ヴァロ通りにオープンした3号店『 Chalet 4810 』 は徐々にその知名度を上げる様になってきています 。
シャモニーのみならず世界各国から採れた水晶を販売していた店を買い取り山小屋風に改装したもの。
一階で販売を行い、二階は水晶を眺めながらお茶やお菓子を楽しめるサロンになっています。
今では世界14か国で開催されるように世界的に恒例となったチョコレートの祭典、サロン・ド・ショコラ。
その2014年11月パリ大会 でクリエイティブアワードを見事に受賞した作品、その名も 『 4810 』。
そう、この数字はもちろんシャモニーを見下ろすヨーロッパ最高峰 モン・ブラン の標高からきています。
ヘーゼルナッツ&アーモンドのプラリネに、ヘーゼルナッツペースト・フィヤンティーヌをミックスし、ミルクチョコレート或いはビターチョコレートでコーティングしたもの。
濃厚な香り、しっとり感とフィヤンティーヌのサクサク感が上品に調和された一品。
そして何と言ってもこの形。
奥にそびえているのはモンブラン。
手前にはそれを見上げるエギュイユ・ド・ミディにその横を流れるボッソン氷河を現しており、薄い雪化粧までほどこされています。
こちらの型は現地の彫刻家にわざわざ依頼して作ってもらったそうです。
現地価格は
2.5 € / 個
15 € / 6個
25 € / 12個
46 € / 24個
1 : 左 『 Mont-Blanc モン・ブラン 』
ラム酒をきかせたビスケット生地にマロンムースそしてマロンをバニラクリームで優しく覆ったケーキ。
2 : 右『 Torche aux Marrons トルシュ・オ・マロン 』
アーモンドのタルト生地の上にメレンゲとマスカルポーネのホイップクリーム、それにマロンクリームと少しばかりのラム酒を混ぜ合わせ、それをマロンを包み込むように螺旋状に絞り上げたケーキ。
2017年 バレンタイン特集
http://www.petitsgourmands.fr/
現在のところホームページはフランス語のみですが、2017年には英語や日本語版も、またオンラインショッピングも出来る様にする予定とのこと。
ミキトラベル・ジュネーヴさんのブログの中でも紹介していただいていますね。
ありがとうございます。
http://www.myushop.net/geneva/blog/detail/3100
専門とするチョコレートやお菓子類の他、現在はフランス人シェフの下、サヴォワの郷土料理から伝統的なフランス料理、さらにはハンバーガー(もちろんサヴォワ風)などといったものまで、型にはまらない日替わり定食を毎日提供しています。
ゆっくりと午後のひと時を過ごすのも、ふらりと立ち寄るのも良し。
ご来店お待ちしております。